:「生誕の地」 記念

古関裕而は、明治42年8月11日に、福島市大町で生まれました。
実家は「喜多三呉服店」といい、当時は裕福だったようです。
~番頭、小僧が十数人。明治末期に、東北には仙台に次いで二台めというナショナル金銭登録機をでんと店頭に備え付け、市内有数の老舗として繁盛していた。
(鐘よ鳴り響け~古関裕而自伝より)
また、古関が幼かった頃の思い出には…
~いわゆる音楽好きの父は、大正初期といえばまだ珍しい蓄音機を店の使用人の娯楽用に購入し、余暇にはいつもレコードをかけていた。
(鐘よ鳴り響け~古関裕而自伝より)
作曲家:古関裕而の基礎は何気なく耳にしていた、蓄音機から流れる音楽だったのでしょう。喜多三呉服店は大正11年に廃業。大正13年に福島市新町に転居することとなります。

 平成10年5月に、レンガ通り道路整備完成を記念して、福島市大町に「生誕の地」記念碑が建てられました。9時・12時・15時の3回、さくらんぼ大将、とんがり帽子、阿武隈の歌が流れます。

レンガ通りと「生誕の地」碑

明治34年の絵図

喜多三呉服店(明治43年頃)